(トップ写真:山梨県 観光文化部 世界遺産富士山課 発行:引用)
気圧
富士山山頂ではカロリーメイトも袋菓子も気圧でパンパンになります。
体にも同じように負担がかかっています。
高山病にならないよう、一定のペースでゆっくり登る、こまめな水分補給、呼吸をゆっくり・深くを心がけましょう。
もし、身体に異変を感じたら、登山を中止して下山する勇気も大切です。
山頂へ着いたとしても、下山もかなりの体力を必要とします。
六合目派出所(富士山安全指導センター)
七合目救護所(山小屋の鎌岩館の下に設置)
八合目救護所(山小屋の太子館に併設)
富士山開山期間(7月~9月)に設置されますが、それぞれ期間と時間は異なるので必ず事前確認をしましょう。
食べ物&飲み物
富士山では水がとても貴重です。
そのため、販売品の値段が高めなのも納得です。
お金がもったいない(^^;)と飲み物を必要以上に多めに持って行くことや、空腹は体力の消耗につながります。
身体の状態と相談しながら購入も検討してみてください。
登山者が鎌岩館へ登ってきたとたん「うわ~!カップラーメン美味しそう~」と叫んでました。
体力を使って、汗をかいてると特にほしくなりますね。
山で食べるカップラーメンは確かに美味しいです !(^^)!
富士山保全協力金(基本1,000円:子供や障害者は協力できる範囲)
〈 使い道 〉
- 富士山の環境保全:トイレの新設・改修等
- 登山者の安全対策:救護所の拡充、安全誘導員の配置など
- 信仰の対象、芸術の資源としての富士山が有する価値などの情報提供など
*一部は事務費にも使用いたします。
【山梨県 観光文化部 世界遺産富士山課 発行:引用】
吉田ルートの五合目で富士山保全協力金を1,000円払うと木製キーホルダーがもらえます。
毎年ちがうデザインを集めるのがたまらなく嬉しいのです。
2020年は富士山閉鎖でした。
トイレ事情
【富士山オフィシャルサイトより引用】 富士山の環境配慮型トイレは、はオガクズやかき殻を用いたバイオ式による環境にやさしい自己完結型のトイレです。 トイレへのゴミの投入は絶対に禁止!厳禁です。 異物を投入すると故障の原因となりますので、指定されたもの以外は絶対に投入しないでください。 *トイレが故障して常駐しているスタッフで修理できない場合には、修理の為のスタッフの派遣が必要になりますが、部品の調達と運搬が容易ではありません。また、修理作業が天候に左右されて遅くなることもあります。使用禁止になることで、混雑が悪化し待ち時間がさらに長くなることにもつながります。
*携帯電話を落としても取ることができません。
*トイレの中に注意書きがあるので指示に従いましょう。
水鉄砲で流します。
【富士山オフィシャルサイトより引用】 小銭の準備を! トイレを利用する際には、100円から300円程度の協力金(チップ)をお願いしています。ご協力ください。 *富士山のトイレは、現地での一時処理後の廃棄物を麓(ふもと)まで運んでから処理します。また現地での清掃要員の人件費、建物のメンテナンス、焼却式のトイレでは燃料費や燃料の運搬費など、維持費管理には莫大な費用が掛かります。 (参考:山頂トイレの年間維持費:約5,000万円) *富士山保全協力金は、山小屋等のトイレの維持管理費には使われません。
参考情報
富士山登山まえに協力金を払うと、木製キーホルダーと一緒にポケットサイズの冊子がもらえます。
登山への注意点がとても分かりやすく作られています。
ですが、登山寸前にもらうので中を開いて見ることがないんです。
気持ちはすっかり富士山頂上へまっしぐらですから
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
安全に登山していただくため、参考までに重要部分を掲載させて頂きます。
*写真映りが不鮮明で申し訳ございません。
参考時間は
登り(6時間10分)
五合目 →(50分)六合目 →(60分)七合目 →(200分/3時間20分)八合五勺:御来光館 → (60分)頂上
下り(4時間5分)
頂上 → (70分)下江戸屋・八合目分岐点 → (125分)六合目 → (50分)五合目
個人差は大いにありますが、往復10時間は確保したほうが気持的にも余裕がでます。
また、頂上では食事や体を休ませるために1~2時間はアッという間に過ぎてしまいます。
お鉢巡り(1時間半)をするならもっと、時間の余裕は必要になります。
なんといっても、五合目から夕方に出る最終シャトルバスに乗り遅れると、次の日の朝まで五合目で過ごすことになるので十分に注意してください。
登下山時の注意点
- 無理な追い越しはしない
- 鎖・ロープはつかまない
- 山小屋で騒がない
- トレッキングポール使用時は、後ろの登山者に注意
- 登山道を外れて歩かない
- 谷側を歩かない(特に下山では落石を起こす危険があります)
- 混雑時は誘導員・ガイド等の指示に従う
- 山小屋での忘れ物に注意
富士山で守るべきルール
富士山の五合目より上は国立公園特別保護地区に指定されています。
次の行為は自然法により禁止され、違反すると罰せられます。
- 動物の採取
- 溶岩や石の持ち出し
- ペット等の放し飼い
- 落書き
- テント施設やたき火
- オフロード車、オフロードバイク等の乗り入れ
噴火時における対応
噴火時にとるべき行動
- 火口から離れるように、風上へ逃げる
- 避難小屋や岩陰に避難
- マスクや濡れハンカチで口を完全に覆う
- 火山灰を目にいれない
ヘルメットは重要です!
6合目派出所ではヘルメットの無料貸し出しをしています(デポジット制)
落石による負傷事故が発生しています。
落石だけでなく転倒や噴火対策のためにも、ヘルメットを携帯しましょう。
落雷時の注意
👇
富士山では昼頃から午後にかけて、雷雲が発生することがよくあります。雷に遭遇してしまった場合には、近くの山小屋に逃げ込んでください。 下山道には山小屋がないため、七合目の緊急避難所や下山道七合目トイレ等を活用してください。周りに建物がない場合には、身をかがめる等してできるだけ低い姿勢を保ちましょう。 また、落雷時には、屋外で携帯電話を使用したり、道中の鎖等、金属製のものを掴んだりすると大変危険ですので、絶対にやめてください。
万が一、須走ルートを下りてしまったら・・・
まさか自分は^^
と思いますが、下りているときは目の前のことだけに集中してるので、分岐点標識を見過ごしてしまいます。
また仲間と話しに集中してしまい、道の流れで須走ルートを下りてしまうことがあります。
まずは、吉田ルートの五合目総合管理センターに連絡してください。
電話番号:090-5190-0167
須走ルート五合目からは、路線バスを乗り継いで、富士スバルライン五合目に戻ってくることができます。
下山が始まると単調な下り坂が続くので、八合目の分岐点までは意識して標識を確認するようにしましょう。
その他の注意点
〈夜間に一気に登る弾丸登山は危険です〉
十分な休息をとらずに夜通しで登山をすると睡眠不足などで疲労がたまり、ケガや病気にかかりやすくなります。
山小屋で宿泊するなどして、ゆとりある登山を心がけましょう。
〈グループ登山での注意事項〉
仲間とはぐれてしまう事案が増加しています。
グループで別々に行動するときや、登山の速さが違いはぐれそうなときは、事前に集合場所や時間、緊急時の連絡手段を決めておきましょう。
〈携帯電話のバッテリーの消耗に注意〉
富士登山では平地と違い、携帯電話・スマートフォンのバッテリー消耗が早いため、予備のバッテリーがあると安心です。
〈登山計画を身近な人と共有しましょう〉
コンパス~山と自然ネットワーク~ (mt-compass.com)
富士山五合目総合管理センター内のポストに提出する。
45ℓポリ袋は救世主!
軽くてかさばらず、ゴミ入れ以外いざとなると保温にも役立つ優れものです。
特に雨で濡れたレインウェアを入れるのに最適です。
レインウェアはコンパクトにたたんんでますが、雨で使用した後はコンパクトにたたみなおすのは難しいものです。移動中に雨が止むと寒くなければ脱ぎたくなります。そこで、ポリ袋はササっと収納できて超便利!また、雨上がりは地面も濡れてるので、リュックを地面に置くときもポリ袋を広げれば濡れずにすみます。
雨が心配なときは、出発前からリュックの中にポリ袋を広げ、その中に必要なものを入れています。雨が降ってきたら、さらにリュックのレインカバーをつけると完璧ですね。
ちょっと多いかな(^^;)と思いつつ、4~5枚はレインウェアと一緒にすぐ出せる場所へ収納しています。
絆創膏(ばんそうこ)
出発まえから、親ゆびの靴に当たる部分などに2重に巻いていきます。
初めて富士山へ登ったときは、下山してから水ぶくれの豆ができてることに気づきました。
この豆がつぶれていたら、かなり痛い思いをしたんだろうな・・・と思いました。
その後は、行くときから準備していってるせいか豆ができていません。
予備でも20枚くらい持って、頂上で必ず靴下を脱いで足の状態をチェックしています。富士山頂上で靴下を脱ぐのは、なかなか気持ちいいもですよ。
今回紹介した情報はほんの一部にすぎません。
富士山登山にはまだまだ、たくさんの方々の経験と情報があります。
富士山だけでなく、登山はいつも同じ風景で私たちを待っていてくれます。しかし、環境は毎回違います。気候や季節、また体の体調、体力状況などによって同じ山でも環境が全く違うものに変化します。何回も行っているから大丈夫!という保証はどこにもありません。たった一週間ちがうだけでも環境は変化します。
いざというとき頼りになるのは、
【頭の片隅にあった知識】と
【リュックにつめた備え】です。
少しでもお役にたてたら幸いです。
そして、楽しい富士山登山の思い出を作りましょう(お互いに !(^^)!)
やっぱり富士山は素晴らしい!!
最後までご覧いただきありがとうございました。
Rokusun